2年後のWorld Lacrosse Championshipにも恐らく一部が残って来るであろうUS代表のRosterは以下。
パッと見て思うのは、
- 例年通り、Paul Rabil (MF)やBrendan Mundorf (AT)、Drew Westervelt (AT)など、一部のNLL(インドア)でプレーしている選手たちは既にシーズンが始まってしまっているため参加していない(でもMax Seibaldは入ってる)
- 敢えて、プロ経験10年+も含めた超ベテランと、若手を程よくミックスしている。組織文化継承、若手育成への布石だろう。
- 従って、必ずしも現アメリカのベストメンバーという感じではない。イメージ、2.5軍という感じだろうか。
- そうは言っても、何人か確実に2014年に星条旗を背負って来るであろうメンバーも。加えて、CP(Casey Powell)など、おなじみのスーパースターの名前もあり、結構面白い布陣。
No. Pos. Name Current Team College
AT
ATには正直これと言って新しい顔ぶれが入っていない...つまらんな...まあ、今のMLL 1-2年目の連中が経験積んで2年後に食い込んでくるか、って感じか。
19 A Kevin Leveille UMassters LC Massachusetts '03
- 去年は結婚でMLLを欠席していたが、今年はRochesterで復帰のLeveille兄弟の兄Kevin
22 A Casey Powell Hamilton Nationals Syracuse '98
- 超ベテラン①。去年の準決勝決勝に於けるHamiltonでの活躍で見事復帰。地元Floridaでコーチをしていると言うのもあってか
25 A Chazz Woodson LXM Pro Tour Brown '05
- ファンタジスタ。しかしこの人LXMだけで、MLLでやってない。どうやってトップレベルのパフォーマンスを維持してるんだ?
91 A Mike Leveille New York Athletic Club Syracuse '08
- 大手会計事務所Ernst & Young(Deloitteだっけ?)のNYオフィスでで普通にプロフェッショナルとして働くMike。去年から仕事の決算期の山場と重なるからなる理由でMLLは欠場続き。直感的に2014年は残らないな。
99 A Dan Glading Chesapeake Bayhawks Virginia '09
- 地味ウマ代表格。鬼手堅いが、何故か華無し...(失礼)
MF
9 M Matt Striebel Rochester Rattlers Princeton '01
- 大ベテランその②。US代表の魂。4度目のWLCなるか?
- おおっ!遅咲きのUS代表。OFMFを入れるって方針か?
- 文句無し。またRabilとJHUコンビ復活か。
- Alex Smithから遂にFOGOも世代交代?14年の代表FOになってる可能性は高い
- 大ベテラン③。去年に続いて。地元Floridaで高校のコーチをしてるってのもあってだろう。
- そらそうだ。彼は入れるべき。攻守にトランジッションに安定感が。
44 M Steven Brooks Chesapeake Bayhawks Syracuse '08
- 間違い無いっしょ
56 M Peet Poillon Chesapeake Bayhawks UMBC '09
- おーやはり。14年残って欲しい。ザ・シンデレラストーリー。彼も14年に入って来ておかしくない。
DF
10 D (LSMF) Matt Bocklet Denver Outlaws Johns Hopkins '08
27 D Steven Waldeck Toronto Nationals Stony Brook '10
29 D Lee Zink Denver Outlaws Maryland '04
- ベテランの大黒柱。10年に続いて。
33 D Michael Evans Chesapeake Bayhawks Johns Hopkins '09
41 D (LSMF) Brian Farrell Boston Cannons Maryland '11
- 若い力がここにも。
43 D Greg Bice Ohio Machine Ohio State '04
G
6 G Scott Rodgers Hamilton Nationals Notre Dame '10
- 恐らくDocの後を継ぐUS代表の守護神後継者として、完全にRodgersが既定路線になりつつあると言う事だろう。10年ND準優勝の立役者。(日本にも国際親善で来ましたよね?)あのリーダーシップ、統率力、セーブ力(と威圧感)を考えれば当然か。
試合を見ての感想
深夜からの放送だったが、無駄に直前のバスケの試合がOver Timeになったおかげで一時間近く押してスタート。おかげで録画が途中で終わって4Q見られず...とほほ。
それでも、3Qまでで十分に楽しめる素晴らしい試合だった。
以下、バッと見て感じた/記憶に残った点を紹介。
- Denverかなりいい...昨年のBest 4のメンバーがオフェンスはほとんど残っている。16-15で一点差で敗北するも、US代表相手に堂々の試合。
- 特に、#22 AT Mark Matthews (MLL Draft 4位でDenver Outlawsへ)が感動を覚える程の驚愕のプレーを連発。有り得んダッジ、フェイスダッジで相手DFを完全にスカ抜き、Gary Gait以来の非利き手片手弾丸シュート、NLLばりのフェイク、全てに華がある。「むあじかっ!?」とか「なにーーーっ!!」の叫び声を引き出した数は彼がダントツ。
- Denverのオフェンスがチーム戦術として非常に参考になる。スペースを非常に大きく取り、左右のサイドの切り替え、上から落としてクリース、等の教科書的なスペース使いを非常に上手く使っている。極めて効率的。特に今回のUS代表のように、個人技があっても即席で連携が取れていないDF相手には思うように高確率シュートを量産出来る。
- US代表の何人かのシュートはやはりプロ。特に#22 CPの3点目の貰い際に一歩交わしてDFをスクリーンに使ってlow to high、Chazz Woodsonのダッジのステップの鋭さと大きさ&ダイブ、Kevin Leveilleのゴール周りの職人技、Stephen Bergerの薄い角度からでも空いたらスパッと決めて来る技術、個人技として学べる点が多い。
Denverは、DFのメンツがLS/SS双方相当入れ替えになっているため現時点では経験不足感が否めないが、Coach Tierneyの事なので恐らくシーズン後半には規律ある手堅いDFを作り上げて来ると思われる。加えてGの#16 Jamie Fausも今年2年生で更に素晴らしいセーブ力を見せつつある。去年レギュラーシーズンからプレーオフに掛けて素晴らしいプレーを見せながらも、準決勝のVirginia戦で緊張からか、慣れない熱さからか、本来の実力を発揮しきれなかった感が有ったが、今年はそこから学んで更に一回り大きくなってくるはず。Denverはひょっとしたら今年こそ優勝を狙える位置に来ているのかも知れない。
DenverのOF見てて感動しますね!
返信削除0:50くらいのクリースへのパスが結果的にゴール横のATに繋がったのって狙ってはいないんですかね?
サッカーで言うスル―みたいなオプションってラクロスだとないですけど、DFはあのようなシチュエーションでは確実にボールは無視して体で潰しにいくので意外と狙えば得点源になりそうな気もします。
どうなんだろね。解説者のQuint (元Hopkins)とEamon McAnaney(元Notre Dame)も二人で、「つか、今のまぐれじゃない?」「いや、狙ったんじゃない?」と議論してたね。これ見た感じ二人目のボックスには行ってないから結果オーライパターンじゃない?
返信削除でも見方変えると、クリースへのフィードに対してちゃんと後ろにバックアップのやついるっていう「決めごと」が奏功した、って話で、大きく括れば狙い通りなのかもね。
確かに二人目良く反応したな!って感じですよね。
返信削除可能性として頭の片隅においておくだけでもシーズン単位で見たら大きな差として表れそうですね。
DFからしたらああいうまぐれかも知れない得点って結構精神的にキツイものがありますし。