UVA #6 AT Steele Stanwick (スティール=スタンウィック)(4年)とCornell #3 AT Rob Pannell (ロブ=パネル[ネにストレス])(4年)の二人。
今月号のILの表紙&特集記事も二人のインタビューを何ページにも渡って。
既にMLLドラフトで1-2位指名されており、昨年のMVPも、TewaaratonはSteele(Tewaaratonは毎年プレーオフで勝ち残ったチームの選手が選ばれがち)、NCAA Best Player賞はPannellが選ばれており、ファンの間でもどっちがベストかよく議論されている。ちなみにMLLドラフトではPannellがLong Islandに1位指名、Steeleは新チームOhio Machineに2位指名。
チーム力としてはVirginiaの方が上と見られているが、Cornellもトップクラスで、場合によってはFinal 4で両者が相見えるというシナリオも考え得る。一発目の対戦は3月10日のFace Off Classic。
そんな二人に対する各チームのコーチからのコメントが非常に印象に残ったので紹介。
やはりどのコーチもべた褒め。特に実際に対戦して来たIvy LeagueのチームのコーチのPannellへの絶賛が凄い。共通して褒めているのは、
- 二人ともパス、シュートの双方に優れている点。
- 特に、オフェンスを組み立てる力、周りにいる選手の力を何倍にも引き出す力が双方高いという点。
- 加えて、Pannellは一年生の頃からチームのオフェンスを統制して来た成熟度/老練さ
- Stanwickは、プレッシャーの掛かる中、重圧を方に背負いながらも結果を出し、チームを優勝へと導いたそのメンタル/リーダーシップの強さ
個人的に見ていて感じるのは、二人とも一年生の頃から突出した選手であったにも関わらず、特に去年一年間で大きく変化/成長している点。
特にPannellは最後の負けた一試合を除けば、文句無く「神」の言葉を使っていいレベルのパフォーマンスと完成度。コーチの一人、Colgateの新Head Coach Mike Murphyが形容している「Magic Johnsonのパス力とMichael Jordanの得点力を兼ね備えている」と言う言葉が正に当てはまっていると感じる。
全体的なトーンとして、やはりRob Pannellが大学最高の選手、という意見が多いか。
Ivy Leagueで過去3年間散々スカウティングした上何度もやられてきたYaleのHC Andy Shayの、「3年間散々対戦して来たけど、ダブってもダメ、Zoneしてもダメ、何しても止めらんねえから頭痛いよ」という言葉が生々しい。対戦相手の監督、マッチアップする事になるDFとしては恐怖だろう。
あの安定したボディバランス、振り向き様の鋭いシュート、相手をよーく見てのフィード、全ての動き、技術に於いて溜め息の出るレベルの完成度を見せている。明らかにラクロスIQも高く、よーくラクロスを研究/理解し、極めて効率的なプレーを反復練習して作り込んで来ている。(見ていて、「え?そんなに簡単に点取れるの!?」という意表を突く1-on-1、フィード、シュートが多い。)
去年優勝してTewaaratonに選ばれ、ある意味NCAAで手に入れられる物は3年生にして全て手に入れてしまったSteele。
に対し、Pannellは明らかに昨年の結果(2回戦/準々決勝敗退)には満足出来ておらず、特に最後の試合での負け方には相当自分自身に対してフラストレーションを感じていた様に見えた。結局Tewaaratonも最後まで最有力と言われながら、優勝したSteeleに攫われている。そして何と言っても忘れられないのは当時の4年生キャプテンのMax Seibald (現Long Island & US代表)と共に戦った末、最後の数秒で同点、延長逆転で優勝を逃した09年の決勝戦でのSyracnse戦。「やり残したミッション」感は満載だろう。と言う事はまた寒い冬のIthakaで黙々と、虎視眈々と優勝を成し遂げるために地道な努力を積み上げて来ている筈。
直感的に、Pannellは今年更に一歩上のレベルに到達した姿を見せてくれるんじゃないかと感じる。既に去年の段階で「Mikey Powell並み」「NCAA史上最高クラスのAT」と形容されていたPannell。今年はもしかしたら「文句無くNCAA史上最高のAT」というレベルに到達するのかも知れない。
いずれにせよ、現役のATの選手が見てプレーを学ぶという意味ではこれ以上の教材は無いと言い切れるAT二人。二人とも決してデカい訳でもなく、Mikey PowellやChazz Woodsonの様に、明らかに常人離れしたバネ/身体能力を持っている訳では無く、Kevin Leveilleの様に条件反射でその場の思いつきでとんでもなくクリエイティブなマジカルプレーを繰り出している訳でもない(彼らは見ていて「うおーーー!!」とはなるが、一方で、時として「つか、こりゃ真似できねえわ」となってしまう。)。全てトレーニングと練習/研究によって成長/習得可能な技と工夫でここまで来ている。ATで上手くなりたい選手は、彼らの動きを繋いだ動画を作って一日100回反復して見て、頭と身体でトレースすれば、相当プレーの幅が広がるはず。是非今年も注目して行きたい。
Ivy Leagueで過去3年間散々スカウティングした上何度もやられてきたYaleのHC Andy Shayの、「3年間散々対戦して来たけど、ダブってもダメ、Zoneしてもダメ、何しても止めらんねえから頭痛いよ」という言葉が生々しい。対戦相手の監督、マッチアップする事になるDFとしては恐怖だろう。
あの安定したボディバランス、振り向き様の鋭いシュート、相手をよーく見てのフィード、全ての動き、技術に於いて溜め息の出るレベルの完成度を見せている。明らかにラクロスIQも高く、よーくラクロスを研究/理解し、極めて効率的なプレーを反復練習して作り込んで来ている。(見ていて、「え?そんなに簡単に点取れるの!?」という意表を突く1-on-1、フィード、シュートが多い。)
去年優勝してTewaaratonに選ばれ、ある意味NCAAで手に入れられる物は3年生にして全て手に入れてしまったSteele。
に対し、Pannellは明らかに昨年の結果(2回戦/準々決勝敗退)には満足出来ておらず、特に最後の試合での負け方には相当自分自身に対してフラストレーションを感じていた様に見えた。結局Tewaaratonも最後まで最有力と言われながら、優勝したSteeleに攫われている。そして何と言っても忘れられないのは当時の4年生キャプテンのMax Seibald (現Long Island & US代表)と共に戦った末、最後の数秒で同点、延長逆転で優勝を逃した09年の決勝戦でのSyracnse戦。「やり残したミッション」感は満載だろう。と言う事はまた寒い冬のIthakaで黙々と、虎視眈々と優勝を成し遂げるために地道な努力を積み上げて来ている筈。
直感的に、Pannellは今年更に一歩上のレベルに到達した姿を見せてくれるんじゃないかと感じる。既に去年の段階で「Mikey Powell並み」「NCAA史上最高クラスのAT」と形容されていたPannell。今年はもしかしたら「文句無くNCAA史上最高のAT」というレベルに到達するのかも知れない。
いずれにせよ、現役のATの選手が見てプレーを学ぶという意味ではこれ以上の教材は無いと言い切れるAT二人。二人とも決してデカい訳でもなく、Mikey PowellやChazz Woodsonの様に、明らかに常人離れしたバネ/身体能力を持っている訳では無く、Kevin Leveilleの様に条件反射でその場の思いつきでとんでもなくクリエイティブなマジカルプレーを繰り出している訳でもない(彼らは見ていて「うおーーー!!」とはなるが、一方で、時として「つか、こりゃ真似できねえわ」となってしまう。)。全てトレーニングと練習/研究によって成長/習得可能な技と工夫でここまで来ている。ATで上手くなりたい選手は、彼らの動きを繋いだ動画を作って一日100回反復して見て、頭と身体でトレースすれば、相当プレーの幅が広がるはず。是非今年も注目して行きたい。
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