2012年2月7日火曜日

Winter X Games 2012

先週末に毎年恒例のWinter X-Sportsの祭典、Winter X Game 2012が行われた。

例年と同じく終末にスノーボードのStreet, Slopestyle, Bigair, Superpipeの4種目に絞ってがっつり観戦。

やはりハイライトは最終日の千秋楽、スーパーパイプの決勝、Shaun Whiteによるぶっちぎりの5連覇。前の週に足首を捻挫し、slopestyleを欠場しており、Superpipeでの出場も危ぶまれていたが、いつも通り涼しげな笑顔でいつも通りのパフォーマンスを発揮。3本のランのうち、一発目で優勝スコアをたたき出し、残りのメンバーは完全に脇役に。最後のランで完璧なパフォーマンスを見せた上、今まで誰もやった事の無い技も入れ、何と前人未到の100点満点をたたき出し、これまた前人未到の5連覇を成し遂げた。

全てのスポーツに於いて、ここまで圧倒的に他を寄せ付けない強さを維持しているアスリートは他にどれだけいるだろうか?いや、歴史上に。

Shaunが一人で一周差でトップを走り、残りの世界トップクラスの選手たちが団子状態で2位争いをしている状況。

3本目の最中に、余りにも美し過ぎて、完璧過ぎて、見ていて全身に鳥肌が立ち、脳がジーンと痺れてしまった。解説者達も、観客までもが言葉を失い、あれだけ盛り上がっていた会場が、時間が止まったかのような静寂に包まれると言う見た事の無い状況が生まれている。

「この人と同じ時代に生きていられて良かった」と手放しに思わされる数少ないアスリートの一人。

ちなみに愛媛のアクロス重信出身の日本の青野令(あおのりょう)選手が堂々の3位入賞。長らく日本のスノーボードを引っ張って来たカズこと(國母和宏選手)との世代交代を印象づけた。オリンピックでのメダルに期待が掛かる。


にしても、スノーボードの競技レベルは本当に信じられない速度で進化している。パイプもキッカーもどんどん大きくなり、生まれたときからWinter X Gamesを見て、物心付いた頃からShaun Whiteを見て、憧れて、真似して来た世代の子達が既に表彰台に立ち始めている。昔は世界に数人しか出来る人がいないと言われていた技が予選レベルで多くの選手によって当然の事の様に繰り出される。今年のBig AirではTriple corkを二人の選手が成功させて来た。今後10年、20年、30年で一体どんな事になってしまうんだろうか。


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