2012年5月16日水曜日

George BreresのGoalie講座 vol.2 Goalie 1on1

2012年3月31日

MillonのThe Ultimate Guide to Youth LacrosseのGoalie講座 by George Breres (元Long Island Lizards)2発目。Goalie 1 on 1について。これも元ATの自分としては聴いていていくつかなるほどなーと思わされる物があった。

基本的にはキッズ/ジュニア向けの講座なので、基本をしっかり教える作りになっている。が、一方で、いくつか実戦的なコメントがあり、大学からラクロスを始めたGoalieの選手にとっても学ぶものがあるかな?と感じたので紹介。

そして、どちらかと言うとOFの選手が相手Gが何を意識してやっているのかを理解した上で、じゃあ更にそれをbeatするためにはどうすりゃいいんだ?を考える上で非常に参考になると思った。

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揺らがない事
  • 時々DFが相手の強いATに1 on 1でビートされて、ATがleak(ペネトレート)してくる。
  • が、大事な事は、絶対にそれに対して焦ったり揺らいだりしない事。
  • 大事なのはPYP、Play your position、即ち、自分の仕事に集中する事。
ちゃんと相手の動きを見る事
  • ATがXの1 on 1でdefensemanをビートし(抜き)、come aroundして表側に抜いてくる際に、それを常時しっかり見続けておく事が大前提。
  • もしそれでヤベッと思ったりする必要は全く無い。Don't worry about it。別にフリーでシュート打たれたってゴーリーが止めりゃいいだけなので。
PYP: Play your position(自分のポジションを守れ)
  • 決して、絶対にやってはならないのは、(フットボールのDFのように)ゴール前の定位置から踏み出してATにチャレンジしに行く事。ちょっと上手いATになると、一発か二発フェイク入れて、しょぼいゴーリーをゴールから手前に引き出して、一歩かわして簡単に得点されてしまうので。またはcome aroundしてコーナーに突き刺されるので。
  • (→相手と近づいてゴールから離れることによって返って簡単に得点され易くなってしまうというメカニズムを理解する事が大事、初心者Goalieは心理的に、何とかしなきゃ、相手に近づかなきゃ、と考えてしまい勝ちということなんだろう。闘牛の牛のように突進してヒラリと交わされるのは相手の思うつぼだし、滑稽な絵だ...)
  • 基本的に、特に経験不足の相手の時は、外す時と言うのは大体相手がナーバスになって、何をすればいいか/どこに打てばいいか解らず、「あわわわわ、取りあえず打っちゃえ!」と打って外すかGoalieにぶつけちゃうケース。
Stay as big as you can(でかく見せろ)で、無駄に動かない
  • Goalieとして1 on 1で極めて大事なのは、"Stay as big as you can in the goal"(ゴール前で可能な限りでかく立つ/見せること)。特にパイプ際にいる時。トールネットを可能な限り身体で覆い隠すこと。
  • もしGoalieが動じて動かなければ、ATは動揺して/慌てて、何度もフェイクして、そうこうしてる間にスライドのDFが来て潰してくれる可能性が上がる。
  • ATがフェイクを繰り出す時に、大体彼らは経験的にそうやればダメゴーリーはゴールから自分に向かって突進して来て、簡単に交わせると知っている。何故なら非常に多くのしょぼいゴーリーがそうしがちなので。
  • もしGoalieがそこで乗せられずにその場を動かなければ、胸とかスティックにボールを当てちゃう可能性が増える。
焦る必要無し。止めること期待されてないし
  • もう一つ大事なのは...GoalieとOFとの1 on 1に於いて、ぶっちゃけ"You are not expected to make save there"(そもそもセーブすることなんて期待されてない)ってこと。決められて当然、ってのがボトムライン。もし10本中1本セーブすればヒーロー。ハイライトリールに載る。
  • なので、動じず、焦らず、ただひたすらポジションを維持し(下手にATに対して踏み出さずに)、Stay big(大きく立ち)、ATが勝手に自分の胸やスティックに当てちゃって自爆するのを待て。
相手のスティックのヘッドを自分のスティックでキャッチする
  • そして、最後に大事なのは、単純に相手のスティックのヘッドをキャッチしに行く事。近い距離ではロングシュートと違い、high to lowやhigh to lowみたいな、スティックとシュート軌道の高低差を気にする必要が無い。単純に相手のヘッドに自分のヘッドを合わせにいくだけ。
  • (→これ、ATの側から見たGoalie攻略論として凄く大事な点だ。ってことはスティックを長く持っちゃって遅いスピードでぐるんぐるん動かしてもキャッチされるということ。スティックをchoke upして短く持って、リストのスナップで素早く動かし、頭や肩のフェイクで如何にGoalieを大きく動かせるか。)
これらを守り、自信を持つ事。そうすりゃ偉大なGoalieになれるので


個人的に、この辺の期待値の話、それによって揺らがぬセルフイメージを維持するというメンタル、前にステップアウトしないで動かない、ヘッドを捕まえる、の考え方等、心理戦も含めた駆け引きが非常に面白いと感じる(MMA[総合格闘技]のカウンターパンチ/タックルの技術にちょっと似ている)し、ATとしては逆にこの辺を理解するとGoalie 1 on 1のシュートでもう一歩成長出来ると感じる。

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