ぐっちゃぐちゃになって来た。もう何が何だか。「木曜夜の狂乱」。
今年から始まったBig East ConferenceのTournament。NCAA Tournament一回戦開始の一週間前。上位校常連は、当然Syracuse, Notre Dame, Georgetown, Villanova辺り。4チームで優勝を争う。
優勝すればAutomatic Qualifier制度により、仮にDivision 1全体の順位で厳しくても自動的にNCAA Tournament 16校の枠が確保出来る。従って、現時点で確実にNCAA Tに出られる事が確定しているNotre Dame以外のチームに取っては引退を掛けた最後のチャンス。
準決勝一発目はNotre Dame vs St John's(セイント=ジョンズ)。(ちなみに二発目はSyracuse vs Villanova。)
Notre DameはここまでNCAA全体で堂々の3位。鉄壁の守り。穴の無いチームDF systemとG Jon Kempによるリーグ最低失点を貫いて来た。
一方のSt John'sは、正直、よく知らん...そもそも一度も試合がTV放映された事ないし、ランキングでも20位に入るか入らないか。
が、今週のESPNU Lacrosse Podcastで元Syracuse MFの解説者Paul Carcaterraが、
- 決して侮れない
- 特に、お膝元Lacrosseが盛んな地元Long Island出身の優秀なAT達がかなりキテる
との事。
なんぼのもんじゃいと思って見ていたら、「おりょ?」の連発。あれよあれよという間にND DFを攻略し、8-7で勝利。まさかのUpset(番狂わせ)。ND陣営顔面蒼白。St John'sはお祭り騒ぎ。
これで二日後のBig East Tournament決勝でCuse-Novaの勝者に勝てば、St John'sがNCAA Tournament進出と言う事になる。全く読めない展開になって来た。
なぜNDに勝てたのか?
- NDの鉄壁DF System攻略法の「虎の巻」を見た気がした。ND DFの特徴は、全体が完璧に統制された連携。クリース前をタイトにパックし、決して無茶なチェックやプレッシャーを掛けず、ひたすら脚でしっかり着いて行き、角度と高さで守る。早めのスライドとそれに対するカバー、更なるカバーのカバー、の完璧な連携で、絶対に隣を空かせない。
- それに対してSt John'sが今回明らかに意思を込めてやっていたのは、一瞬崩した後の、早いパス回しと、ズバリSkip pass/Diagonal pass(対角線パス)の超多用。これによりゴール前や中距離でのどフリーによるシュートをバンバン決められたと言うカラクリ。「なるほどー!こうやって攻略すりゃ良かったのか!」と目から鱗が落ちた。NDのスティックアップが疎かになってたのか?恐らくOFリーダーの選手、コーチにとっては学ぶ事の多い試合のはず。
- 加えて、噂に聞いていたAT軍団が、極めて手元の技術がしっかりしており、上手い。侮れん。
- NDはコーチKevin Corrigan氏はチームの不甲斐無さに完全に激怒。NCAAトーナメント前に気合いを入れ直すためのいい薬になったという所だろうか。間違い無く引き続き優勝候補の一角である事に変わりは無い。トーナメントでの活躍に期待。
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