2012年5月7日月曜日

Kyle Harrisonのシューターに対する詰め方

2011年4月15日

これも「ど基礎」から一歩中に入った話。自分がDFをしていて、マークマンのTime and room(日本のラクロス用語で言う所の「スタンディングシュート」)に対して詰める/寄る際の技術。

こういう、何となく経験則で各選手がいろんな考え方を持ってたりする技術に関し、「理屈で考えるとこれが正解」「実際にトップレベルでもそうやっている」とバチッと正解を提示してくれるのは有り難い。余計な議論の時間と労力を省ける。

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  • 自分がDFをしていて、シューターに向かうとき、スティックに向かってシュートを喰らうのか、シュートの軌道を避けるのか。
  • 人によっては(特に古い世代は)シュートをよけろと言う人もいる。
  • が、それはHopkinsのCoach Petroが教えるやり方じゃないし、今のMLLの選手たちがやっている事でもない。
  • 正しくは、相手がシュートを打つ時に、相手の身体ではなく、スティックに向かって走って行く。シュートコースに思いっきり入りながら詰めていく。
  • そうすれば、相手は自分越しにシュートを打たなくてはいけない。上手く行けば自分にボールがぶつかり、跳ね返され、失点のリスクを確実に防げる。
  • もし相手がそれを察知してフェイスダッジ/スプリットダッジで左に抜いても、Great。それこそ自分のやりたい事。ライン際に流して行く。Help(スライド)が来るサイドなので。
  • やってはいけないのは、直接相手の身体に向かってぶつかりに行く事。シュートフェイク/Hitchで自分をFreezeさせ(ビクッ!と固まらせて)、(スライドのいない)表にstep aroundして抜かれるリスクがあるし、自分をスクリーンに使って(シューターの身体を隠して)簡単にいいシュートを打ててしまうので。
  • Again、シュートコース、スティックに向かって行く。相手の身体にぶつかりにいかない。そうすれば、①自分に当たらないように打とうとして軌道が外にずれたり、②自分にシュートが当たって跳ね返ったり、③フェイスダッジ/スプリットしてライン際に流れてくれるので。

てな感じ。身体に当たりに行っちゃダメなのねと。で、その裏にはきちんとロジックで説明可能な合理的な理由があるのねと。

もし恐怖心があるなら、最初はテニスボールを使って相手に遠慮なく打ってもらい、自らシュートにぶつかりに行く/シュートコースを潰しに行く、というドリルを毎日繰り返すと慣れてくるかも知れない。まあ、Goalieなんて別に毎日ボールを身体に当ててセーブしてる訳だし。逆にこの練習をすればシューターも、DFが来ても遠慮なくコースを狙って打つ練習、スクリーンとして相手を利用して正確に打つ練習にもなるし。

そして、恒例のflip side of the coin。OFの立場から見ると何が言えるか?DFが詰めて来る位置/角度によって取るべき選択肢を変えるべし、それを延髄反射で本能的に出来る所まで高めるべし、ということだろう。この映像で言えば、
  • 身体に向かって左側から当たって来たら、①そのままスクリーンに使って打つか、②ヒッチしてスライドのいない表に思いっきり抜いて行く
  • もし右側のシュート軌道で詰めて来たら、①フェイスダッジでライン際に抜く(でもSlideがいるので次の動き/判断が必要)、②もし打ち分ける技術があるなら、肩越し/腰横/足元の隙間から打つ、③諦めてステップバック/ロールバックして仕切り直し(再び間合いを取ってdodgeかパス)
で、上記の練習に組み合わせて、相手に詰める角度/位置を毎回ランダムに変えて貰い、ゴールとの位置関係で本能的に次の動きを身体が勝手に選ぶレベルまで反復すると。

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