2012年5月25日金曜日

NCAA Tournament 2012 Quarter Final Notre Dame vs Virginia

ぶほっ!!!マジかっ!?予想完全に外れたし。Notre Dameが接戦の末堂々とVirginiaを捩じ伏せきった...ホントすか...?これでここまでワタクシのFinal 4進出予想は3つハズレ。HopkinsがMarylandにやられ、VirginiaがNotre Dameにやられ、UNCに至ってはDenverにやられた上に更にそのDenverはLoyolaにやられた...かすりもしてねえ...

いや、しかし、ここまでの堂々の勝利を予想してた人も少ねえだろ?

これでNotre Dameは2010年に続いてFinal 4に進出。これはもう本物だ。組み合わせに恵まれた前回と違い、今回は優勝候補筆頭のVirginiaを破っての堂々の進出。もう「けっ。まぐれだろ?」と言う人もいないだろう。完全にラクロス強豪校としての地位を確立したと言い切れる域にまで達して来た。

(メットも2010年の決勝でのRiddellからCascade Pro7になってカッコよさを梃入れ。ユニフォームも当時の紺+黄土色からゴールド主体に変えて、ビジュアル的にも上位に入ってきている…)

まさかVirginiaがここで負けるとは思っていなかった...#6 AT Steele Stanwick, #10 AT Chris Bocklet, #34 MF Colin Briggsら4年生がもうこれでNCAAでは見られないと言う事に、これまで全く思考を巡らせていなかった...余りにも唐突過ぎる。

しかし、冷静に思い返すと、納得だ。正直。まぐれでも何でも無い。実力だ。
  • Notre Dameの鉄壁DFは引き続き健在。まず個で抜けない。本当に。変なチェックを絶対に投げずに脚で付いて行く。角度とポジショニングで闘う。カバーが出たら速攻で全体がアメーバのように連動し、また元の状態に戻る。あのVirginiaを持ってしても攻めあぐねていた。(もちろん、それでもこれだけ点を取るVirginiaはやはり本当に凄いが)
  • あとはやっぱり2年目と同じ勝利の方程式の必要不可欠なパーツ。Goalie。#3 Jon Kemp。兄貴はMLL Goalie。2年前はCaptain Scott Roggersのリーダーシップを見ている。マジで鬼の様にえげつないシュートを涼しげな顔でキャッチしまくり。
  • 明確に2年前のチームと違うのは、①OF全体の選手層が厚くなっている事、②2年前は完全にただの繋ぎ役だったAT 3枚が明らかに強力な得点源になっている事。特にATの進化/成長には目を見張る物がある。1年生のColin Doyleも落ち着いてて技術も高くて視野も有って大したもんだ。
試合中、Virginia DF得意のダーティーなレイトヒット&Helmet to helmetの悪質なハイヒットによりMan Down、及び2度目は相手選手を失神&担架で退場させてしまった。ラクロスの危険さを忘れた頃に再認識させられる。Virginiaは一昨年もUNCのBilly Bitterを失神KOさせていた。どうもイメージが良くない。Late hitによって相手の主力を「壊す」事を試合中の当然のカードとして使っている感がある。間違い無く今後批判が噴出するはず。

さて、これで準決勝はLoyola-Notre Dame。今年のシーズンを間近で見ていないファンが名前だけ見たら「は?それオモロいのか?今年のNCAAレベル低いんじゃね?」という反応になりそうだが、ここまでがっつり試合を見た自分には自信を持って言い切れる。「いや、申し訳無いけど、クソレベル高いよ。」と。要は、そういう時代になってしまったと言う事なんだろう。もうVirginiaやPrincetonやSyracuseやHopkinsが当然の余裕しゃくしゃくでFinal 4に毎年のように出て来られる、という時代はとうの昔に終わってしまったと言う事だろう。

10年間で競技人口が3倍に膨れ上がり、東海岸の一部だけでなく全米の高校にラクロス部が乱立されつつ有る。結果、優秀な選手のパイが大きくなり、一部の伝統的強豪校のみに独占される事無く、広く中堅校にまでかなりのレベルの素材が行き渡り初めており、素材の時点での差がどんどん小さくなって来ている。結果、NDのCoach Corriganなど実力のある若いコーチが伝統校を年によって脅かすという現象が頻発し始めている。このスポーツが発展して行く上で、極めて健全な、成長と成熟の結果。ますますNCAAラクロスから目が離せなくなって来る。

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