2012年4月10日火曜日

Nicky PolancoのDefense講座 vol.01 StanceとWrap check

2011年2月12日

Mark MillonのThe Ultimate Guide to Youth Lacrosse DVDからの動画。今回はMillonの盟友、DFのNicky PolancoによるDF講座。

Nicky Polanco (Wiki)
  • Hofstra-Long Island Lizardsで'06 US代表
  • でかくて(193cm)身体能力が高く、手堅く脚とポジションで守る一方、アグレッシブにボールを奪えるDefender
  • 長らくWarriorのadsの顔を勤め、怖え顔で相手をしばき倒す姿が印象的。こんなDと毎日練習してたら何一つ怖いものはなくなりそうだ...

Stance

  • 最初のコメントが非常に面白い。「DFとしてフィールドに立つ上で、『そもそもビジュアル的に強いdefenderのように見えること』が全体の半分を占めるくらい重要」。もちろん、正しい姿勢/フォームを身につけることが大事、という意味もあるだろうが、オフェンスから見て「うっわこいつ抜けなそうだな」と見えることが大事、と言っているようにも取れる。ヤンキーの「喧嘩は8割ハッタリ」じゃないが、見た目、立ち姿も大事なのねと。
  • Athletic stance。肩幅よりちょい広め。膝を曲げて、ハム(ケツ)とQuad/大腿四頭筋(太ももの表側)にburn(焼ける感じの辛さ)を感じろ
  • 肩のラインを正対させる。背筋を伸ばして胸を張る。頭を上げる。丁度椅子に正しい姿勢で座っているイメージ。
  • そして自分の眼球が相手offenderのAdam's apple(のど仏)の前に来るイメージ
  • そして、スティックのボトムをホルスター、つまり警官が持っている、腰に付ける銃を入れるケースの位置に置く。
  • 膝は少し内側に入れるイメージ(テニスやバレーボールのレシーブに備えるathletic stance、バスケのセット/ジャンプシュートを打つ前の足に近いイメージか)。足の裏の内側、拇指球の部分でプッシュして移動する。従って、クリーツ/靴は、内側からすり減るはず。(この辺は日本でも散々っぱら言われる基本だから共通。)
→にしても、この見た目。見るからに強そう。ビタッ!としてて、重心低くて、下からメットのvisor越しにグッと見上げてくる感じ。スティックも腰の部分からどしっと伸びてて、ヘッドの先端まで神経が通った感じでビシッビシッとプレッシャーが伝わってくる感じ。シュートストリングのホッケーレースが触角のようにピクンッ!ピクンッ!としてて緊張感がある。どこに動いてもビタビタビタッと付いて行って、ズンッと押して来る感じ。ATとして試合中に最初にボールを持って相手と正対して、相手を見た瞬間に「うわっ、これ今日きちー試合になんな...」と感じさせるプレッシャーがビンビンに漂う(逆に、重心が高くて、バタバタ走ってて、腕が伸びててスティックが力なくフラフラしてる相手だと、向かい合った瞬間「カモれる!」とATの誰もが感じる様に...)。超個人的な想い出で恐縮だが、10年前に全日本選手権でATとしてValentiaの引地選手と対峙した時に感じた嫌ーな感じを思い出させられた...

2 hand wrap check

  • タイミングとフットワークが肝。必ず脚を使って動き続けながらチェックすること。
  • タイミングが特に重要。常時やみくもにチェックを入れ続ける事は当然出来ない。
  • チェックをするということは即ち必ずステップを失うことを意味する。常にリスク/コストを伴っているということ。それを忘れるな。
  • 相手の動きとスティックをよーく見て、タイミングを計り、チェックを投げろ。
  • スティックを持つ両手の幅はウェスト幅。
  • ボトムハンドをパワーハンド/力点、トップハンドをガイド/支点にし、チェックを投じる。
  • 上の手を腕をしっかり伸ばして、リストを使って相手に対してぐるっと裏側までラップ(巻き付け)させろ。
  • (→左手のボトムハンドの指とリストの使い方をよーく見ると参考になる。チェックを投げる際に、ボトムハンドは人差し指と親指だけになり、中指以降の三本を開いて離している。これによりグーでがっつり握ってやるよりも大きくヘッド側を回り込ませることが出来る。また、右手のトップハンドのextentionにも注目。左手をかなりぐいっと右の脇の下にくぐらせていることで、かなり巻いた角度までチェックを届かせている。この辺の職人の知恵が非常に面白い。)
  • その際に進行方向側の脚を前に出している事。チェックが決まらなかった時にもそのまま脚を使って着いて行くために。
  • (→もちろん、これを正確に早く安定してやるためには、最低限の下半身/体幹の強さに加え、上半身全体の強さも必要。要ウェイトトレーニング。)

1 hand wrap check

  • 更にもう一歩アグレッシブなwrap check。
  • 但し、よりリスキー。慎重に使うこと。
  • ボトムハンドのパワーによる慣性を使い、文字通りチェックを「投げる」。
  • 必ずその後すぐにスティックを素早く戻すこと。出したままだとオフェンダーがスティックに向かって来て抜かれるので。

いたる@13期

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