2012年4月2日月曜日

NCAA 2012 Game Review vol.15 Virginia vs Cornell

3月10日にMaryland州Baltimoreで行われたFace Off Classic。第一試合のUNC-Princetonに続いてのVirginia-Cornell戦。会場で観戦。(だが、記事に落とす暇が無くて遅れて記事化)
開幕以降無敗で1位を走って来た前年優勝校Virginia。対するは今年のNCAA No.1プレーヤー#3 AT Rob Pannell (Sr)を擁するCornell。開幕前は2-3位の評価。

ところが、前の週にPannellが足首を骨折。全治4-6週間で今回は残念ながらベンチ横で車いすに座って応援&指示。Cornellはエース不在に他のプレーヤーたちがどこまでやれるか。
もう一つの見所は、去年出場機会を求めてVirginiaからCornellにTransfer(転校)した#42 AT Connor English (Jr)。古巣相手にどこまで活躍出来るか。

結果は、3QまでVirginiaペースだが、最後に転校生Englishが爆発し、同点に追いついてOTへ。最後はやはり鬼Clutch(大事な局面で勝負強い)のUVAエース#6 AT Steele Stanwick (Sr)が司令塔としての仕事を果たしてサドンデスを締め、辛くも逃げ切り、全勝を守った。

まあ、いい試合。勉強になる点も多い。
バッと感じた点を書き殴ると、
  • しかしまあやっぱり去年Tewaaraton (MVP)のStanwickは相変わらず本当に参考になりすぎる。ATの選手は引き続き必見。本当にラクロスという物理の法則/メカニズムがどう動くかをよーくわかって、DFを引き出して、スライドを発生させて、空いたチームメートに確実に得点させる技術。特に、一本目のスライドに潰されて転びながらも尚バランスを保ち、正しいパスを地面に転びながらも投げる技術。そしてやはり感動的なのは試合を決めた最後のフィードに繋がる一連のプレー。①視野、②コート全体の状況を把握する力、③常に脚を動かしながら、特にBack stepしながらのフットワーク、④常に肩の上のレディーポジションにボールを構え、常時投げられるようにセットする技術。全てがこれ以上ないお手本。若干背中に怪我の不安を抱えてこれ。
  • UVAは、去年苦し紛れに始めた3-3のZone DFが完全に十八番として定着している。しかも試合中にちょくちょくMan-toと切り替えて使って来るので厄介。完璧とは言えないが、やはりゴール前をギュッとパックしてスティックアップした時に、ロングシュートが無いと圧倒的に攻める余地が無くなってしまう。基本的にスライドを2枚誰かが引きつけないと厳しい。Gが確実にセーブ出来る距離からのシュートを打たせて取るか、ストーリングになってミスるか、突っ込んだ所を囲んで潰してターンオーバー発生、というパターンが多い。DF陣としては見て研究したい所。
  • 一方で、特に試合の終盤に掛けていくつかZoneに対する得点を成功させたCornellの攻めも参考になる。サイドを切り替えて、上から一枚ズラして、Adjacentが来る前に低い位置で打っちゃう。または、相手がzoneかman-toか確認して混乱してる隙に決める、または、遠くからバウンドシュートを打って、リバウンドで得点。特に終了間際の#42 AT Connor Englishによる2点は、巧くUVAのDFの隙を付いており、参考になる。解説者のQuint曰く、「Game Awareness(試合の状況、相手の状況を的確に把握する状況把握力)」が高いプレーとの事。
  • UVA #24 MF Emeryの左に抜いてのshot on the runが印象的。California出身の選手。去年も活躍していたが、どちらかと言うと、身体能力を生かして利き手側の右に抜いてのランニングシュート、Time and Room (スタンディングシュート)の印象が強かった。それを知って間違い無くスカウティングでそれを封じるべくCornell DFが鬼の右切り。それに対し「え?そんなに右切っていいの?知らないよ?やっちゃうよ?」とばかりに左にずばっとsweepして目の覚めるような左のシュートを叩き込んだ。入学当初は右しか出来なくてもNCAAに入って練習して非利き手も強力な武器へと育てたパターン。特にMFにとっては左右両方に抜いて決められる事が極めて強力な武器になって来る。それによって利き手で抜いて決めるのも数倍楽になるし。
Highlight

0 件のコメント:

コメントを投稿