2012年4月11日水曜日

Nicky PolancoのDefense講座 vol.02 Topからの1 on 1 DF

2011年3月7日

Nicky PlancoのDF講座。MillonのThe Ultimate Guide to Youth Lacrosseからの抜粋。

これも、一年生が一番最初に習う基本技術だが、ともすると単純に「相手とゴールの間に常にいなさい」というバクッとしたレベルで終わってしまったり、場合によっては/チームによっては「常に相手とゴールを結んだ線上に立って相手に正対して立ちなさい」という誤った教え方をしてしまうケースもあるんじゃないかと想像する(今の日本のラクロスじゃもうそんなこと無いのかな?)。

角度のマネジとポジショニング、表側に抜かれる事とライン際に抜かれる事の意味の違い、チームディフェンスというシステムの中での個人ディフェンスという関係/メカニズム等、本当に大事な「肝」の部分をきちんとこうやってPolancoが若い選手向けに語ってくれているのは貴重だ。更に、一歩降りて、なぜそうなのか、どういうmind-setでやるのかなど、ちょっとだけ痒い所に手が届くコメントをしてくれている。是非参考にしてみて下さい。

  • 基本は、"Take away the middle of the field(表を切れ)"が大原則。右利きだろうと左利きだろうと。基本的にはmiddle line、即ちゴールとゴールを結んだ縦の中心線を越えさせないよう(sweepさせないよう)、サイドライン側、そしてゴールの後ろへと相手を流すこと。
  • 原則、それは自分と相手がフィールドの右にいるか左にいるかによって決まる。相手が右利きか左利きかではなく。
  • このようにフィールドの右側にいる時は、オフェンスから見て右手側、即ちフィールドを横切る方向には行かせない。左手側に流して行く。
  • で、ゴールの横→後ろへと流して行き、シュートの角度を削ってゴーリーがセーブし易いようにしてやり、危ないフィードもされないようにする。
  • スタンスとしては、左足をアップフィールドに向け、腰のラインは思いっきり真横のサイドラインに向く。
  • 真上に正対したスタンスは絶対にやっちゃだめ。なぜならmiddle of the field(表)に向かってsweepもされるし、down the ally(ダウンジアリー:サイドライン側からXに向かうライン)にも行け、相手に両方に抜く選択肢を与えることになるので。
  • で、思いっきり横にスタンスとポジショニングを取り、表に抜こうとしたらチェックを投げて、down the ally(ライン際)に流す
  • で、流す時は、とにかく大事なのは、Patience(我慢) and Discipline(規律、ここで言うと自分自身のコントロールみたいな意味かな)。Patientに着いて行き、相手をtrailする(粘り強く/しつこく着いて行く)。ゴールの裏まで相手を流しきるまで、決して逸(はや)って/焦ってチェックを投げちゃダメ。とにかくPatientに。
  • 背中側にスティックを付けてしつこく追いかけて行く。多くの選手が犯し勝ちな間違いは、焦って/はやってスティックを相手の前に置いたり、相手のスティックにチェックしに行ってしまうこと。そうすると簡単にロールして表に抜かれてしまう。それをやられたら終わり。負け。
  • まとめると、とにかく、トップでは、まずはBe a dictatorで(つまり、ポジショニングにより表を切るという形で相手をコントロールして)、ライン際に流させ、絶対に表に行かせない。そこからはとにかくpatienceの一言。調子に乗ってアグレッシブにチェックに行かない。背中側から辛抱強く着いて行き、シュートやフィードの危険が無くなるゴールの裏まで流しきれ。ロールバックして表に抜かせないこと。
もし、トップからのDFで悩んでる選手がいたら参考にしてみて下さいな。

2 件のコメント:

  1. この話でのpatienceというのは、Brian Karalunas とか、Joel Whiteが「とにかく足でついてく」とい言っていたのにもつながると思います。手ではなく、足で我慢強くついていくことが良いDFになるための道ですね。
    フットワークしっかりします。

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  2. だね。なんかインタビューとか聴いてると、DFの名手の人はことごとく全員この手のpatienceと、脚で着いて行くことと、ポジショニングの事言ってるって言うか、ほぼそれしか言ってないから、まあ、そういうことなんだろね...

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