2012年4月15日日曜日

NCAA 2012 Game Review vol.19 Virginia @North Carolina

地元Chapel HillにてホームUNC(9位)がVirginia(1位)と試合。会場で観戦。

王者Virginiaには過去14回の対戦でほとんど勝っていないUNC。先週1位Hopkinsを下し、2週連続の1位食いを目指す。

が、試合は、前半UNCが善戦して食い下がり6-4と離されずに追い掛けるが、後半明確に格の差が出て、一時12-6まで離され、最後は結局15-10と危なげなくVirginia勝利。現時点でのNo. 1チーム、優勝候補筆頭としての安定感を見せつけた。
 印象に残った点は、

Virginia
  • 明らかかに格上。全てのポジションに於いて。全てに於いて教科書のように参考になる。選手の皆さんは反復して見て目に焼き付けたい。
  • #6 AT Steel Stanwick (Sr)引き続き神過ぎ。オフェンスクリエイトし過ぎ。Gがプレッシャー掛けてくリースから出て来たらかなりの確率で遠距離でゴールに放り込んでしまっている。異様に視野が取れている証拠
  • 相方#10 AT Chris Bocklet (Sr)も引き続きクリース職人っぷり半端なし。クリースでの鋭いカットと裏を突く絶妙のタイミングによるフリーの作り方の上手さ/狡猾さ、貰ってから打つまでの早さ(文字通り一瞬。クレードル無し)、縦振りで鋭く振り抜き、恐ろしく正確に厳しいコースに決めて来る正確さ。Bockletを見ていて感じるのは、常に頭の中にゴールの位置と自分の位置の相対的な位置関係/角度がしっかりと把握されているという点。ボールを持った瞬間にほとんどゴールを見る前に(または振り向いて見るのと全く同時に)打ち、絶妙なスポットに打ち分けられている。これもクリースでプレーする選手は徹底して個人練習して刷り込みたい。
  • MFが全体的に強さを発揮。DFからトランジッションしてそのまま決める。1-on-1から上からぶち抜いて決める、EMOでアウトサイド決める。#24 Rob Emery (So), #44 LaPierre (Jr), #3 Ryan Tucker (Fr)ら、サイズと身体能力があり、基礎技術がしっかりしている「縦振り系」のMFのシュートが炸裂しまくり。
  • 引き続き、3-3 zoneとMan-toを細かく状況に応じて切り替えて使っており、相手OFとしては非常にやっかい。

UNC

  • 去年卒業した#4 AT Billy Bitter(去年Denver Outlaws、今年Charlotte Hounds)弟の#4 AT Jimmy Bitter (Fr)が本格的にエースとして開花し始めている。ダッジのキレ、Change of speed、1-2枚スライドが来てもそれをズラして交わす技術は兄のそれ。タイミング、角度、スピードのズレを使ってスルッと交わしている。しかもBillyは一年の時点ではそこまでではなかった事を考えると、兄以上の実績。加えてフィード力、ミドルシュートなど、明らかに兄Billyが持っていなかった能力を持っており、よりwell-roundedな(バランスの取れた)完成型に近いATの能力を持っていることが明らかになりつつある
  • ここまでちょっとずつ活躍し始めていた別の一年生、#12 MF Chad Tutton (Fr)の本来の実力が明らかになりつつある。3得点の活躍。どれも目を見張るような驚異的なシュートばかり。ロングシュート鬼。クリースでのキャッチ力とaround the worldのシュートはQuintをしてGary Gaitを彷彿させるとまで言わしめる。例のCanadaのラクロス選手養成所としてBrodie Merrillらに教えられるHills Academy出身のラクロスエリート。U-19 Canada代表。インドア出身の驚異的スティックスキルにサイズと身体能力。シーズン前半は脇役に徹していたが、今やOF MF 1st stringの柱になりつつある。なんちゅうか、言葉では伝わりにくいが、涼しい顔して「俺がやってやんよ」と気合いで捩じ込むだけの「何か」を持っている。それでまだ一年生だぜ?って話だ。UNCが如何に1-2年生ヘビーなチームかが解る。2-3年後が楽しみな選手だ。

会場では、去年卒業した元UNC Captainで#24 DF Ryan Flanagan(現MLL Charlotte Hounds)がファンの子供達にサインをしてファンサービス。(前日にも近所のゴルフ場で見かけた。スクリメッジのタンクトップで豪快に遊びで振り回してた...)


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