2012年4月13日金曜日

暑い日のフェイスオフ

昨日UNCの試合をTVで見ていたら面白いコメントがあったので紹介。

気温が高くなって来た最近のNorth Carolina州Chapel Hill。既にゴルフをするにはパーフェクトな天気。今後はむしろ灼熱過ぎてきつい季節になってしまう。

そんな中、日中の試合中にベンチでのFOGO (Face Off Specialist) #25 MF RG Keenan (So)を見ていたESPNのPaul Carcaterra (元Syracuse MF)のコメントと、それに対しての解説者Quint Kessenich (元Hopkins G)の解説。

熱さ/暑さでヘッドが柔らかくなってしまい、思うようにFace Off出来なくなったため、Face Off直後にフライしてベンチに戻り、スティックを交換している、というコメントをしていた。恐らくヘッドで相手のヘッドを押したり抑えたり、ボールをしっかりトラップしたり、ピンチアンドポップや掻き出しで思った方向に飛ばしたり、という一連の動作がやりにくくなってしまっているんだろう。

それに対しQuintが、「まあ、よくあることですね。特にシーズンがNCAA後の真夏にあるMLLではFace Offer達がこの問題に苦しんでおり、ベンチの氷や氷水を用意して、ヘッドを突っ込んで冷やして堅くしてますよ」とコメントしていた。

ほうっ。なるほど...そこまでやってるのか...と思い、ちょっと感心したという話。日本の湿度も気温も高い夏場だと、恐らくそのまま当てはまるケースもあるんじゃないかと。

もちろん濡れてしまって若干投げの感覚が変わる可能性もあるため、また堅さに関しても人によって/スタイルによって好き嫌い/合う合わないも有るだろうから一概にやった方がいいと言う訳じゃないだろうが、選手によってはバキバキに堅いヘッドでフェースオフをした方がやり易い人もいるだろうから、試してみる価値はあるかも知れない。

(でも今の日本の大学ラクロスは結構知見が溜まってるからこんなの常套手段としてやってるだろうか...だとしたら付加価値ゼロだが。)

誤解無きよう補足させて頂くと、どっちかと言うとこの話で感動した&伝えたかったのは、ヘッドを氷で冷やす技そのものではなくて、アメリカのラクロスというかスポーツ、いや全てに於いて散見される、「そこまでやるんかい!」感というか、「勝つ為に、より高いパフォーマンスを発揮する為に出来る事は全てやり尽くす」感。工夫に工夫を重ね、身体能力と技能を限界まで高めた上で、本当の最後の最後の「際(きわ)」の部分にまで妥協無く限界を突き詰めに行く姿勢、常識や他人の目に捕われず自由で大胆な発想で、リスクを取っていろんな事を試してみる揺らがぬ軸/冒険心。そしてそれを楽しみながらやっちゃう姿勢。それが結局一番強い。

1 件のコメント:

  1. これは2006年W杯見た時に、カナダのGeoff Sniderがやってましたね。恐ろしく強いFOの裏に、そんなことまでするのかと感心した記憶があります。あとは、ベンチでエアロバイク漕いでいるとかもなかなかびっくりしました。

    返信削除